10月に読んだ本

とにかく雨がよく降った10月でした。
木枯らしも吹いて、季節は秋を超えて冬に向かっていく。
ちゃんと四季を感じたいな~、と思ってしまう今年の秋でした。
10月に読んだ本。




「ワカメちゃんがパリに住み続ける理由」   長谷川たかこ


「サザエさん」のワカメちゃん(時にカツオ君)のモデルだった著者。
13歳の時に伯母(長谷川町子さん)の取材旅行についてヨーロッパへ行きフランスに心魅かれた。

フランス人は自慢げにバカンスをとる。
ひとかけらの罪悪感もなく遊ぶ。
有給休暇が使いきれなかった、などと言う人がいたら「どこか悪いんじゃない?」
という顔をされる。
フランスでは、人目をきにせず勝手なことをしている人が多く、それを見ている人も無関心。

などなど、それが自由で心地いいか、ストレスになってしまうか。
私はムリそう。
休暇はとっても羨ましいけれど、勝手過ぎる人だらけというのはダメだろうな。。
狭い視野が少し広がったようで、楽しく読みました。




「十歳までに読んだ本」


子供の頃、どんな本を読みましたか? という問いに、作家、女優、映画監督ら70人が心に残っている
本について語っています。
いやいやえん、小公女、ちいさいモモちゃん、泣いた赤おに、よだかの星、ドリトル先生、 などなど。
半分以上、私も読んでいました。
もう一度読み返したいなと思うものがたくさんありました。




「ストラディヴァリとグァルネリ」    中野 雄

ストラディヴァリとグァルネリの違い、といってもここが違います!というようなものではなく
楽器と奏者の相性で変わってくるというようなことが書かれていました。
私が演奏を聴く時には演奏家によって聴きたいなと思うので、どの楽器を弾いているかは
全く気になりません。
本物か偽物か、お金儲けの為にいろいろする人がいるし、この世界は深い。

余談で書かれていた音楽評論家の小林秀雄さんの話がよかったです。(えっ!?そこ?みたいな・(笑))
モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番第1楽章の第1主題を
「モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追ひつけない」と表現なさったとか。
素敵な表現、この曲を聴かなくては!!と思います。
また、「ヴァイオリニストは女性に限る。女とヴァイオリンという組合せがいいんだ」
という名言(迷言)が録音テープに残っているそうです。
それはどうでしょうか、男性ヴァイオリニストも素敵です。




「ピアニストだって冒険する」   中村紘子

昨年7月に亡くなった中村紘子さんのエッセイです。
華があってゴージャスな雰囲気なのに親しみやすいお人柄で、演奏を聴いたこともありますが
素敵な女性でした。
コンクールのこと、音楽監督をされていた浜松国際ピアノアカデミーのこと、
関わってこられた多くの音楽家や著名人の方々との想い出などが書かれています。
ユーモアがあり、言いたいことはハッキリと言う、読んでいて力が湧いてくるような文章です。
ピアニストになるには日本の音高、音大で勉強しているようではもう遅い、10代で海外へ
出ていかなくては無理、手が小さい女性はどう頑張っても大きな手の人には勝てない。
それからルックスも大切。
厳しいけれど、納得することができます。





「子供に言えない動物のヤバイ話」     パンク町田

書名が大失敗の本だと思いました。
内容はとても充実していて真面目なのに、このタイトルはなんで!?
子供に言えることばかりです。

千葉県で動物のトレーニング施設を持ち、さまざまな動物を海外へ送り出したり、日本に迎えたり、
動物が上手く馴染めるように、安全に移送することなどされています。
昆虫から爬虫類、鳥類、猛禽、、あらゆる生物を扱っているそうです。
フクロウカフェもこの方がいたからなんだ!! なのです。
2011年にムツゴロウさんから「第二のムツゴロウとして名乗っていい」と言われたとのこと。
お二人とも奇人でもある。
動物愛にあふれていてびっくりするほどです。
パンダが大人気ですが、中国からのレンタル料はとても高額。
そのお金を他の動物に回してもいいのではないかという考えに私も同意。
上野動物園ではタテガミオオカミを見るべし!、天王寺動物園ではキーウィを見ろ!、と
動物園の楽しみ方も書かれています。
また、「井の頭自然文化園のはな子は不幸だったのか?」とこれは人それぞれ思いは異なると思いますが
はな子ちゃんありがとうね、としんみりしていまいました。




「ガン入院オロオロ日記」     東海林さだお

肝細胞ガンで40日の入院をして無事生還。 よかったです。
一冊まるごと闘病のことかなと思っていたのですが前半ちょっとで、後はいつものでした。
駒沢公園で行われる「肉フェス」、気になっていて、その様子が書かれていて参考になりました。
「行くほどではないな」って(笑)
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9月に読んだ本

季節は秋になりました。
さわやかで、果物は美味しいし、暑くも寒くもなくて本当にいい季節。
ずっとこのままならいいのに。
今月読んだ本です。



「カラス屋の双眼鏡」    松原始

動物行動学者の松原先生の本。
カラスのことが半分、後半は他の鳥やヘビ、クモ、屋久島でのニホンザル調査などが
書かれています。
カラスは近くで見ると大きくて怖くも感じて目を合わせたら襲ってくるんじゃ?と思っていましたが
襲ってこないそうです。
今後遭遇したらガン見しようと思います。
ジュウシマツの話もとても面白かったです。




「安井かずみがいた時代」    島崎今日子

作詞家であることは知っていましたが、訳詞家でもあり、生涯に4千曲もの歌を書き、
エッセイなどの著作を33冊も出しているとは驚きました。
1939年生まれ、その時代に生まれて海外に頻繁に行って英語、フランス語も出来たので
外国の人とも会話が出来て、おしゃれで可愛くて・・・  っていう女性だった。
彼女を知る26人の人へのインタビューから華やかな生活が語られています。
華やかさの裏には闇もあるんだな~、世間の注目を浴びていることは辛い面もたくさん。
いいことの裏には窮屈さもあるし、幸せということもないような。
まあ、平凡っていうのが一番楽だな、と思いました。
55歳で肺がんで亡くなるのですが、夫の加藤和彦さんが献身的な看病をして看取ります。
ですが亡くなると、葬儀までの間4日間も霊安室に置いたままだったり、
1年も経たずに再婚してしまったのには疑問にさえ思う程驚きました。
人ってわからないな~、ってことも思いました。



「フクロウのいる部屋」  高木尋士

都心のマンションでフクロウを飼い始めたお話。
お腹が空いたら「にゃーにゃー」鳴いて、夜は「ほー、ほー」 と鳴くアフリカオオコノハズクのコトバちゃん。
わ~、羨ましいな、素敵だな、と思いますが餌がネズミなどの生肉というところで
私のフクロウ願望は瞬殺しました。
フクロウ屋さんで卵から孵してやってきたコトバちゃん、
ネット検索して見つけたお店ですが、店主がフクロウ愛に満ちた方。
こことの出会いが良かったのだと思いました。
何となく男の子だと思って接してきたのに4歳になった時に卵を産んだ!
女の子だったことが分かった時の驚きに笑ってしまいました。
フクロウ屋さんが存在することにも驚きましたし、神奈川にあるので近くでまたびっくりでした。





「地球上の全人類と全アリンコの重さは同じらしい。」  椎名誠

とても面白い本でした。
どの章もグイグイ引き込まれます。
世界中の辺境の地にいろいろ行かれている椎名さんのお話はどれも興味深いです。
真実のことに加えて妄想の世界にも連れていってくれます。
SFマガジンに連載されていたそうで、タイムマシンとかSFタッチの妄想とか、ほんとに楽しかったです。




「先生、犬にサンショウウオの捜索を頼むのですか!」 小林朋道

大好きな「先生シリーズ」も11冊目になりました。
先週NHKの「ダーウィンが来た」でモモンガの回があり、小林先生が出演されていました。
やはり、モモンガといえば小林先生だな~と嬉しく思いましたし、本に書かれている芦津の森が
映像で見られてよかったです。
ヤドカリ、コウモリ、ヤギ、犬、サンショウウオ、アナグマ、モモンガ が登場します。
自然の中で動物と触れ合う優しい姿に癒されますし、動物も頑張って生きていて
私も頑張らなくっちゃ、と思わせてくれます。






「私のスポットライト」    林真理子

小学生向けの本?  読み始めて思いました。
テンポよく読めるのですがあまりに話がとんとん拍子に進んでしまって面白くありません。

8月に読んだ本

今年の8月はほんとにショボい夏でした。
蒸し暑さだけはあったけれど、カラッと晴れることがなく淋しい夏。
温暖化、深刻だとヒシと感じます。
8月に読んだ本です。



「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」  村瀬秀信

チェーン店35店が掲載されています。
ほぼ知っている、半数以上食べたこと有りなので「そうだ、そうだ」とサクサク読めます。
とんかつ和幸の本社が川崎とは知らなかった。





「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」    渡邊格  

菌にこだわって作っているパン。
その工程はとても大変そうで、こんな風にして出来たパンはどんな味がするのかな?と
食べたい、食べたい、と思いながら読了しました (笑)
お店は鳥取なので叶いませんが、素敵なパン屋さんだと思います。
ですが 世の中のお店がこうして自分のやりたいように出来るということも無理ですし
安さを売りにしてもいいし、こだわっての製法もいいし、
いろいろあるのが良いと考えます。
良い素材を高く買って、高く売る。 こうしたものはたまにご褒美でいただき、
日常となるとやはり少しでも安いと嬉しい私です。




「音の記憶」     小川理子

パナソニックの役員でありながらジャズピアニストとしても活躍しているということで
カッコいいな、と気になって読んでみました。
サクセスストーリーが語られているだけでガッカリしたというのが率直な感想です。
本としての面白さがなかったです。




「すべての見えない光」   アンソニー・ドーア  藤井光・訳

パリに住む幼い頃に視力を失ったマリー・ロール、ドイツの炭坑で働く孤児院育ちのヴェルナー、
ふたりを軸に第二次世界大戦が描かれていきます。
戦争は本当に悲惨で、皆が理不尽な思いの中、命を落としていった。
どこの国も同じ。
暗い、救われない話ですが文体が美しく、静かに語られていて長編を読み切りました。
前半はちょっとガマンの時間。 
80ページくらいから動きがあり、どんどん引き込まれていきました。







「怖い絵」     中野京子

怖い絵を書こうと思ったきっかけは、マリー・アントワネットを描いたダヴィッドのスケッチからだった。
(荷車に乗せられて断頭台へひかれていく様子)
これに書き手の悪意、元王妃に対するが憎悪が見えたこと。
画面には恐怖を感じさせるものが見当たらなくても、実は怖いことが隠されている絵がある。

ということで、20作品が掲載されています。
ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」のようにどこが怖いの?と読まないとわからない絵、
見るからに怖い、気持ちの悪い絵、この絵が名画なの? など、それぞれいろいろでした。
西洋絵画は聖書や神話を知らないと意味がわからないものが多いので、そういった知識を
知ることが出来てよいと思います。
表紙の絵は、ラ・トゥールの「いかさま師」、これはもうこの目つきが悪さを企んでいる。
解説を読むと、ほんとに悪い人でーす。

このシリーズはたくさん出ているので読んでいきたいです。

7月に読んだ本

雨の降らない梅雨が明けたら、連日の曇り空、そして豪雨。
そして8月になりました。
本来の気候にならない夏、困ったちゃんです。
7月に読んだ本。



「はるかなるわがラスカル」   スターリング・ノース

「あらいぐまラスカル」の原作、読みました。
こっちの表紙の方が可愛い。         

実はアニメは観ていないので比較はできないですが、自然の描写が素敵で、
この時代の良い部分が描かれていたと思います。
1918年の5月から1年足らずのラスカルとの楽しい生活を後に回想して書かれた本です。
著者の人生の中でラスカルと共にした時間はほんの僅かでしたが、濃密なかけがえのない
楽しいひと時だったことがよくわかります。
大きくなったラスカルをやむなく自然に帰しますが、野生動物は個人では飼いきれない。
人間の勝手で動物の命を操ってはいけないとも思いました。




「僕はホルンを足で吹く」    フェリックス・クリーザー / セリーヌ・ラウアー

先月の演奏会で買った本。
生まれつき両腕がなかったが4歳の時にホルンがやりたい!と思って習い始める。
初めから えっ、4歳でホルンを?  腕がないのにホルンを? と私の疑問は解決せず。
実際に演奏を聴いたので、ハンディをものともせずにちょっと有りえないような体勢で
演奏する姿にびっくりしましたが、本からは感動は得られませんでした。
腕がないことを言って欲しくない!!という強い意志は伝わってくるのですが
残念な一冊となってしまいました。
プロであるにはファンやスタッフに感謝の気持ちを持つことも大切だと思うのですが
サービス精神も必要なんじゃないかな。





「錆びた太陽」    恩田陸   

原発をテーマにした話ですが、あまりに作り話すぎてついていくのが大変でした。
コミカル部分がやり過ぎな感じ。






「追われゆく抗夫たち」     上野英信

鎌田慧さんが解説で書かれている。
「ここに書かれているのは明治や大正期の労働者とその家族の現実ではない。
 日本の高度成長期がはじまる、その数年前のことでしかない」
本当にそこにびっくりしました。
初版が1960年、私が生まれた年であること。
そんな時代だったの!?  
炭坑で働く人々とその家族たちが奴隷のような生活を強いられていた事実。
是非読んで知っておくべきことだと思いました。





「ゼロ・アワー」      中山可穂   

両親、弟を殺され、ひとり残されたヒロミ。
復讐のために殺し屋となって仇をとるお話です。
ピアソラの音楽、タンゴ、シェークスピア、それらが重なって
残酷なシーンも舞台を観ている感覚で読めました。

5月、6月に読んだ本

暑いですね~。
今年もあれよという間に半年が過ぎて、折り返しました。
5月は旅行気分で浮かれ、6月はその余韻でふわふわ気分を引きずっていましたが
7月になって普通に戻りました(笑)
そんな浮かれ気分で読んだ本です。ヽ(´∀`)ノ


「芸術とは何か」   千住 博

芸術と絵画、日本画と西洋画、古典と現代芸術、創作と作品、芸術と画家、
芸術と教育、価値と価格、美術館と展覧会、東京とニューヨーク、日本と日本人、
芸術の力、 以上11章で147の質問に明確に答えられています。
曖昧な答えでないところが気持ちいいです。

「なぜ日本人は印象派が好きなのですか?」という問いのところでは
浮世絵に触れています。
パリ万博などの機会を通して日本からの浮世絵がパリの人々の目に入ったこと。
それも磁気の包み紙として利用されていたところからだというのには驚きました。
当時浮世絵は安価で大量に印刷されたチラシやパンフレットのような存在だったとか。
こんな一般庶民の生活などを描いていいんだ!と驚いた画家たちが影響をうけて
描いたものが印象派の作品。
印象派が逆輸入され、改めて洋の東西を結び、完結したと言っていいと答えられています。





「美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯」   中野京子

38歳の生涯、自分が歳を重ねて既に20年近くも年長になっていると
その短い年月に様々なことがあったことに感嘆します。
本来なら違った人生を歩むはずだったのが王妃になって激流の中へ。
民衆の不満がアントワネットに向けられて、そういった力の恐ろしさ、
残虐さを思いました。





「100均フリーダム」     内海慶一

100均の置物、飾り物系が主で、変なものに焦点を当てて写真入りでコメントがついています。
100均パートの私なので見たことがあるものもあって、「これ、誰が買うんだろう?」と思っていたものが
載っていて可笑しかったです。
変なものコレクターって、いらっしゃるんですね。
著者が言っていますが、ほんとにどうしてこれが商品化されてしまったのか謎、そんなものが多々。
でもそれも古き時代の100均で、今はもうこの本にあるものは姿を消しています。
本当に質がよくなった100均 (さりげなくアピール・(笑))




「タマネギのひみつ」    黒柳徹子・糸井重里

黒柳さんと糸井さんの対談です。
私はお二人とも好きなので、楽しく読みました。

あらいぐまラスカルはあらいぐまではなくてレッサーパンダです、と黒柳さんが断言されていました。
たしかに、言われてみればあの色はあらいぐまじゃない、レッサーパンダだ。
ということで、あらいぐまラスカルの原作を読んでみようと思います。



「わたしをみつけて」     中脇初枝

主人公の弥生は生まれてすぐに捨てられた子だったので両親はもちろん、誕生日も名前もわからない。
施設でそだって 医療の現場で働くようになる。
明るく楽しいお話ではないですが、読後感はよかったです。
プロフィール

nori..

Author:nori..
1960年生まれ☆双子座☆AB型


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