8月に読んだ本

今年の8月はほんとにショボい夏でした。
蒸し暑さだけはあったけれど、カラッと晴れることがなく淋しい夏。
温暖化、深刻だとヒシと感じます。
8月に読んだ本です。



「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」  村瀬秀信

チェーン店35店が掲載されています。
ほぼ知っている、半数以上食べたこと有りなので「そうだ、そうだ」とサクサク読めます。
とんかつ和幸の本社が川崎とは知らなかった。





「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」    渡邊格  

菌にこだわって作っているパン。
その工程はとても大変そうで、こんな風にして出来たパンはどんな味がするのかな?と
食べたい、食べたい、と思いながら読了しました (笑)
お店は鳥取なので叶いませんが、素敵なパン屋さんだと思います。
ですが 世の中のお店がこうして自分のやりたいように出来るということも無理ですし
安さを売りにしてもいいし、こだわっての製法もいいし、
いろいろあるのが良いと考えます。
良い素材を高く買って、高く売る。 こうしたものはたまにご褒美でいただき、
日常となるとやはり少しでも安いと嬉しい私です。




「音の記憶」     小川理子

パナソニックの役員でありながらジャズピアニストとしても活躍しているということで
カッコいいな、と気になって読んでみました。
サクセスストーリーが語られているだけでガッカリしたというのが率直な感想です。
本としての面白さがなかったです。




「すべての見えない光」   アンソニー・ドーア  藤井光・訳

パリに住む幼い頃に視力を失ったマリー・ロール、ドイツの炭坑で働く孤児院育ちのヴェルナー、
ふたりを軸に第二次世界大戦が描かれていきます。
戦争は本当に悲惨で、皆が理不尽な思いの中、命を落としていった。
どこの国も同じ。
暗い、救われない話ですが文体が美しく、静かに語られていて長編を読み切りました。
前半はちょっとガマンの時間。 
80ページくらいから動きがあり、どんどん引き込まれていきました。







「怖い絵」     中野京子

怖い絵を書こうと思ったきっかけは、マリー・アントワネットを描いたダヴィッドのスケッチからだった。
(荷車に乗せられて断頭台へひかれていく様子)
これに書き手の悪意、元王妃に対するが憎悪が見えたこと。
画面には恐怖を感じさせるものが見当たらなくても、実は怖いことが隠されている絵がある。

ということで、20作品が掲載されています。
ドガの「エトワール、または舞台の踊り子」のようにどこが怖いの?と読まないとわからない絵、
見るからに怖い、気持ちの悪い絵、この絵が名画なの? など、それぞれいろいろでした。
西洋絵画は聖書や神話を知らないと意味がわからないものが多いので、そういった知識を
知ることが出来てよいと思います。
表紙の絵は、ラ・トゥールの「いかさま師」、これはもうこの目つきが悪さを企んでいる。
解説を読むと、ほんとに悪い人でーす。

このシリーズはたくさん出ているので読んでいきたいです。
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7月に読んだ本

雨の降らない梅雨が明けたら、連日の曇り空、そして豪雨。
そして8月になりました。
本来の気候にならない夏、困ったちゃんです。
7月に読んだ本。



「はるかなるわがラスカル」   スターリング・ノース

「あらいぐまラスカル」の原作、読みました。
こっちの表紙の方が可愛い。         

実はアニメは観ていないので比較はできないですが、自然の描写が素敵で、
この時代の良い部分が描かれていたと思います。
1918年の5月から1年足らずのラスカルとの楽しい生活を後に回想して書かれた本です。
著者の人生の中でラスカルと共にした時間はほんの僅かでしたが、濃密なかけがえのない
楽しいひと時だったことがよくわかります。
大きくなったラスカルをやむなく自然に帰しますが、野生動物は個人では飼いきれない。
人間の勝手で動物の命を操ってはいけないとも思いました。




「僕はホルンを足で吹く」    フェリックス・クリーザー / セリーヌ・ラウアー

先月の演奏会で買った本。
生まれつき両腕がなかったが4歳の時にホルンがやりたい!と思って習い始める。
初めから えっ、4歳でホルンを?  腕がないのにホルンを? と私の疑問は解決せず。
実際に演奏を聴いたので、ハンディをものともせずにちょっと有りえないような体勢で
演奏する姿にびっくりしましたが、本からは感動は得られませんでした。
腕がないことを言って欲しくない!!という強い意志は伝わってくるのですが
残念な一冊となってしまいました。
プロであるにはファンやスタッフに感謝の気持ちを持つことも大切だと思うのですが
サービス精神も必要なんじゃないかな。





「錆びた太陽」    恩田陸   

原発をテーマにした話ですが、あまりに作り話すぎてついていくのが大変でした。
コミカル部分がやり過ぎな感じ。






「追われゆく抗夫たち」     上野英信

鎌田慧さんが解説で書かれている。
「ここに書かれているのは明治や大正期の労働者とその家族の現実ではない。
 日本の高度成長期がはじまる、その数年前のことでしかない」
本当にそこにびっくりしました。
初版が1960年、私が生まれた年であること。
そんな時代だったの!?  
炭坑で働く人々とその家族たちが奴隷のような生活を強いられていた事実。
是非読んで知っておくべきことだと思いました。





「ゼロ・アワー」      中山可穂   

両親、弟を殺され、ひとり残されたヒロミ。
復讐のために殺し屋となって仇をとるお話です。
ピアソラの音楽、タンゴ、シェークスピア、それらが重なって
残酷なシーンも舞台を観ている感覚で読めました。

5月、6月に読んだ本

暑いですね~。
今年もあれよという間に半年が過ぎて、折り返しました。
5月は旅行気分で浮かれ、6月はその余韻でふわふわ気分を引きずっていましたが
7月になって普通に戻りました(笑)
そんな浮かれ気分で読んだ本です。ヽ(´∀`)ノ


「芸術とは何か」   千住 博

芸術と絵画、日本画と西洋画、古典と現代芸術、創作と作品、芸術と画家、
芸術と教育、価値と価格、美術館と展覧会、東京とニューヨーク、日本と日本人、
芸術の力、 以上11章で147の質問に明確に答えられています。
曖昧な答えでないところが気持ちいいです。

「なぜ日本人は印象派が好きなのですか?」という問いのところでは
浮世絵に触れています。
パリ万博などの機会を通して日本からの浮世絵がパリの人々の目に入ったこと。
それも磁気の包み紙として利用されていたところからだというのには驚きました。
当時浮世絵は安価で大量に印刷されたチラシやパンフレットのような存在だったとか。
こんな一般庶民の生活などを描いていいんだ!と驚いた画家たちが影響をうけて
描いたものが印象派の作品。
印象派が逆輸入され、改めて洋の東西を結び、完結したと言っていいと答えられています。





「美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯」   中野京子

38歳の生涯、自分が歳を重ねて既に20年近くも年長になっていると
その短い年月に様々なことがあったことに感嘆します。
本来なら違った人生を歩むはずだったのが王妃になって激流の中へ。
民衆の不満がアントワネットに向けられて、そういった力の恐ろしさ、
残虐さを思いました。





「100均フリーダム」     内海慶一

100均の置物、飾り物系が主で、変なものに焦点を当てて写真入りでコメントがついています。
100均パートの私なので見たことがあるものもあって、「これ、誰が買うんだろう?」と思っていたものが
載っていて可笑しかったです。
変なものコレクターって、いらっしゃるんですね。
著者が言っていますが、ほんとにどうしてこれが商品化されてしまったのか謎、そんなものが多々。
でもそれも古き時代の100均で、今はもうこの本にあるものは姿を消しています。
本当に質がよくなった100均 (さりげなくアピール・(笑))




「タマネギのひみつ」    黒柳徹子・糸井重里

黒柳さんと糸井さんの対談です。
私はお二人とも好きなので、楽しく読みました。

あらいぐまラスカルはあらいぐまではなくてレッサーパンダです、と黒柳さんが断言されていました。
たしかに、言われてみればあの色はあらいぐまじゃない、レッサーパンダだ。
ということで、あらいぐまラスカルの原作を読んでみようと思います。



「わたしをみつけて」     中脇初枝

主人公の弥生は生まれてすぐに捨てられた子だったので両親はもちろん、誕生日も名前もわからない。
施設でそだって 医療の現場で働くようになる。
明るく楽しいお話ではないですが、読後感はよかったです。

4月に読んだ本

ツツジがあちらこちらできれいに咲いています。
花が咲いて知る、こんなに街中にツツジが植えられていることに。
ハナミズキも清楚で美しいです。

4月に読んだ本。



「もう一度倫敦巴里」    和田誠

ながらく復刊を待たれていた伝説的名著の40年ぶりの刊行。
ということで読んでみました。
和田誠さんって、こんなに面白い方だったんだ!というのが最初の感想。
年代的に私は後を行く人なので、わからない部分もありましたが、これ同世代の人には
本当に楽しい本だと思いました。





「シウマイの丸かじり」    東海林さだお

「丸かじりシリーズ」の39作目。
前作「メンチカツの丸かじり」は面白さがあまりなかったので心配していましたが、
以前の感じに戻ってきていました。
よくネタを考えつくものだと思います。




「わたくしたちの旅のかたち」  兼高かおる  曽野綾子

兼高かおるさん、曽野綾子さんの対談です。
この本を手にとるのは50代以上の方が主かと思われ、よって活字が大きくて読みやすく
メガネ無しで読めました。
読んでいて、背筋が伸びるような、本当に素敵なおふたりの語りです。

昭和20年の終戦と同時に、それまで敵国だったアメリカが憧れの対象に。
当時はまだ海外への渡航は自由化されていなかった。
海外旅行など、夢のまた夢。
昭和34年、「兼高かおる世界の旅」がはじまった。
観光目的の渡航が自由化されたのは、その5年後の昭和39年のこと。
しかし、海外旅行の費用は自動車1台分より高かった。
海外が身近になった1970年代。
高度成長にわく日本の空に、初めてパンアメリカン航空のジャンボジェット機が登場。
以降、高価だった旅行代金は大幅に引き下げられ、海外旅行は一気に身近になった。
急激な円高とバブル経済の恩恵で出国ラッシュは続く。
昭和54年に創刊された「地球の歩き方」を片手に貧乏旅行を楽しむバックパッカーも激増した。
時代は昭和から平成へ。
同時にインターネットの登場で、世界は一つにつながった。
しかし、グローバル化が叫ばれる一方で、若者の内向き志向は加速。
海外渡航者数は、年々減少の一途をたどる。
逆に訪日外国人の数は大幅に増加。
日本の歴史や伝統文化の魅力は、外から再発見されつつある。

私が初めて海外(ハワイ)へ行ったのが、「地球の歩き方」創刊の1年後。
観光目的の海外旅行の自由化が昭和39年とはびっくりしました。
本当に急激に海外へ行きやすい環境が整ったのだと、私の生きてきた時代は
恵まれていると思いました。





「別府倫太郎」     別府倫太郎 

2002年生まれ、自ら「生まれたときから書き手」と記している倫太郎くん。
この本には10歳から14歳までに書いたものが掲載されています。
5歳の時に円形脱毛症になり、その後3か月ほどかけて全身の毛が抜けてしまった。
原因はわからず治療法もありません。
そして7歳の時に小児ネフローゼ症候群を発症。
腎臓の病気で、今も完治はしていないそうです。
小学2年生の時、学校へ行かないという選択をする。
サラリと書いてあるけれど、いじめです。
病気治療の副作用で太ったり、髪がないことへのいじめ。
でも、たくさん本を読んだようで、文章は大人です。
いじめがなく学校へ行っていたら、こんなに立派な文章は書けなかったかな?
関係なく書けたかな?
書けていなくたって学校で楽しく過ごせたら、そっちのほうが良かったのに。
文章には胸を打たれたけれど、切なさも膨らんでいった本でした。




「賢女の極意」       林真理子

週刊文春の連載は面白いのに、この本のつまらなさはどうなっちゃてるの~!?
遅読の私が20分で読める。
字が大きすぎ。
書店で見たら買わないでしょうが、ネットでは危険です。(笑)






「「天才」の育て方」         五嶋節
 
「題名のない音楽会」の司会をしていた五嶋龍くんが好きで、でも司会を終えられたので残念。
そして 龍くん母の本を読みました。
二人のこどもは天才ではない。 天才、神童、という言葉はベートーヴェンやモーツァルトほどの
人物に対して使われるべき言葉で、ふたりの天才を育てたなんて思ったこともない、
と断言されているのにこのタイトルにしてしまう編集部って。  なんだかね。。
節さんは大阪のおばちゃん でした。
サバサバしていて私は大好き。
楽しく読めました。

3月に読んだ本


桜が咲いていますが、ちょっと寒いと感じます。
場所によって満開だったり、まだあまり開いていなかったり。
一斉に咲くもの、と思っていたのでばらつきにびっくり。
いつもそうだったかな?
3月に読んだ本です。


「人生を変えてくれたペンギン」   トム・ミッチェル

表紙の可愛らしいマゼランペンギンは、ファン・サルバドールと名付けられたこの本の主役です。
このファン・サルバドールの絵が折々に描かれていて、絵を見ているだけで癒されます。
1960年代の話なのかな? たぶんその位の時代のことで実話だそうです。
ウルグアイのブンタ・デル・エステの海岸で重油にまみれてたくさんのペンギンが死んでいました。
そこを通りかかった著者が、まだ息をしているペンギンを発見して助けます。
インターネットのない時代、ペンギンの洗い方も調べられない中 とにかく助けたい一心で
ペンギン洗いに格闘します。
クチバシで噛まれて血だらけになりながら洗っていると、ペンギンはやがて自分を助けようと
洗ってくれているのだと悟ります。
その瞬間から二人(著者とペンギン)の心が通い合いました。

「なぜペンギンは触れ合う人間にこれほど安らぎと慰めを与えてくれるのか?」
とありますが、ファン・サルバドールは著者が勤務していた学校で生徒たちとたくさん触れ合い
人気者になっていきました。
原題は 「The Penguin Lessons」
生きものが棲み続けられる海を守っていかないといけないのだということも思いました。




「謎のアジア納豆」    高野秀行

エピローグに 「いったんのめりこむとどこまでも突き進む性格だが、まさか納豆なぞというものに
ここまで行ってしまうとは夢にも思わなかった」  とありますが、本当に凄いです。
納豆でこんなにも書くことが溢れちゃうなんて、読み応えがありました。
納豆は藁に包んで発酵させて出来たもので日本の食べ物、と思っていましたが
それは全く違いました。
納豆は「辺境食」だったと著者は言われていますが、国は違っても人間の知恵は同じところに
行きついていてそれも面白いと思いました。
読んでいると納豆を食べたくなります。
納豆好きな方、是非読んでみてください。
私は大粒で粘りの少ない納豆が好きです。







「サロメ」    原田マハ

とても面白かったです。

世紀末ヨーロッパで一世を風靡した作家オスカー・ワイルド、彼の戯曲『サロメ』に悪魔的挿画の数々を提供した夭折の画家オーブリー・ビアズリー、姉で女優のメイベル・ビアズリー。この三人の関係が、史実という大樹に絡みつく蔓草のようなフィクションに彩られる。

↑という話で、本を開けばオーブリーの欝々とした世界へ入れます。
25歳という若さで病気で亡くなるのですが、芸術的才能の塊りのような人で、
オスカー・ワイルドとの出会いによって更に磨かれていく、そして異世界へはまっていく
様子が描かれています。
弟に献身的な姉のメイベルが話が進むうちにいつのまにか「あれっ、お姉ちゃんが怖くなってきてる!」
と気づいて、そこにゾクッとしてしまいました。
ネットでビアズリーの絵を見てみましたが、私の好みではありませんでした。





「おせっかい屋のお鈴さん」    堀川アサコ

お鈴さんは可愛い女の子の幽霊、 成仏できずにいるのだけど信金に務めるOLカエデにはなぜか見える。
仙台を舞台にしたファンタジーというか 妄想的お話です。
ほっこり気分になれます。





プロフィール

nori..

Author:nori..
1960年生まれ☆双子座☆AB型


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