梅雨明けた、7月後半に読んだ本

いよいよ夏本番。 
本番なんてなくていいから気にせずに涼しくあってほしいものです。




「ゴッホ 旅とレシピ」    林 綾野

秋に「ゴッホ、ゴーギャン展」があるので今からちょっと知っておこう!と思ってまずはゴッホ
読みやすそうなものからと選びましたが入門編としてとても良い本でした。
紙の絵は 「タマネギのある皿の静物」  (1889 アルル)

37年の生涯をオランダ、イギリス、ベルギー、フランスの4ヵ国で過ごしたゴッホ。
それぞれの国でどのように過ごしたか、そしてどのようなものを食べたのかを
レシピを添えて紹介してあります。
と言っても ゴッホは食に執着することはなかったようです。
それでも手紙の中には、リンゴ、カニ、ジャガイモなどの食材の記述があったり
カフェやレストランを題材に描くこともあったので、
何を食べたのかをイメージして載せてあります。
シンプルなものが多いです
 ふかしジャガイモ、オートミール、プディング、ローストビーフ などなど。

11歳の時に寄宿学校に通うため家族と離れて暮らし、以後37年という短い人生の中で
30回にのぼる移動を繰り返します。
27歳で画家になる決心をしてからはベルギー、オランダ、フランスを渡り歩きました。

19歳の時から始まった弟テオとの文通は始めはオランダ語で、そして後半には
フランス語でやりとりしていたそうです。
テオが経済的にも精神的にも、ゴッホを支えていて、偉大な弟だなぁと思いました。
(ゴッホはテオに自分の手紙を取っておくように頼んでいて、テオ亡き後はテオの妻へ、
 そして今はアムステルダムのゴッホ美術館に収められています)

晩年、待望のゴーギャンとの「黄色い家」での生活。
ゴーギャンの好きなひまわりを描いて彼の部屋を飾って待ちわびていましたが
2ヶ月で暗転してしまうのでした。

ゴッホへの興味を大きくしてくれた一冊となりました。





「あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入」    椎名誠

「果たして本にしてどれほどの意味があるかわからない大バカ合宿顛末記」と自身が
書いておられます。
そう、まったくその通りで毎日ビール飲んでメシ食って寝る~ の日々ですが
でも楽しかったです。
普段はみなさん真面目にお仕事されている方々で ここで発散してる。
シーナさんも傍観していることが多くなっておじいちゃんになったな~と思います。
台湾うどんって麺が軟らかすぎて箸でつかみあげることもできない(ぶちぶち切れてしまう)
バカうどん らしいです。
食べてみたい。 
ゆる~い挿絵も味があっていいです。




「日付変更線」 下    辻仁成

上巻のいろいろ謎だったことが明らかになっていくのですが
こんな展開に!? と ちょっとつじつま合わせな感がありました。
でもこの本は戦争の悲惨さを教えてくれました。
ハワイに住む日系二世の方々の心情は今まで考えもしなかったことですが
過酷であったことがよくわかりました。




「ジャズとエロス」    牧山純子

タイトルに妖しさが漂い、著者は女性のジャズヴァイオリニストでしたので
どんなことが書かれているのかワクワクしながら読みました。
4歳からヴァイオリンを始め、有名な先生についてクラシック一辺倒だったのが一枚のCDからジャズへ転換。
(パールマンとオスカー・ピーターソンの「Side By Side」)
バークリー音楽大学でジャズを学ぶ。
小澤征爾さん、小曽根真さんは背中を押してくれてジャズヴァイオリニスト牧山の生みの親です。
というようなことから、お薦めのアルバムの紹介などご自身のものもたくさん宣伝されていて
エロスはどこへ?  
肩透かしをくらったのでした。





「ドルフィンソングを救え」  樋口 毅宏

妄想のお話にしても中身がなさ過ぎて、あらら・・・
何が言いたいのかまるでわかりませんでした。
かなりびっくりな本でした。
お勧め度ゼロ。





「美女千里を走る」  林 真理子

anan連載「美女入門」の13弾。
軽く読めて面白かったです。
「また太った」 「太った」と自覚しているのにダイエットしては戻ってる姿も可愛らしくて
私はマリコさん好き。
身も心も太っ腹でセコセコしないでパ~~~ッとお金を使ってるのも素敵。

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7月前半に読んだ本

もうすぐ梅雨明けかな。
毎日暑いです。

今日は海の日。
う~ん、馴染みがないウミノヒ。
でもなんと 施行されて20年が経つそうです。
大人になってから出来た祝日って いつまでたっても馴染めないままかもしれません。
来年も再来年も同じこと言いそうな私です。

暑い日は海よりお家で読書がしあわせ。





「動物が教えてくれた人生で大切なこと 」    小菅正夫

獣医師として旭山動物園に就職し、その後園長になり37年間の動物園人生を送った
小菅正夫さんの本です。

誕生、親と子、夫婦、性愛、争い、負け方、勝ち方、         
時間術、季節感、教育、老い方、死、  の12章から成っています。
動物(魚も含めて)から教わることは本当にたくさんありました。
何も教えられていないのに当たり前に様々な戦法で生を繋いでいく、
ひたむきで逞しい姿に感動します。
オシドリ夫婦 って言いますが個体識別のリングをつけてペアの記録を毎日つけたところ
オシドリのペアは入れ替わっていることが判明。
飼育係も何かの間違えでは?と念入りに調査したけれど結果は
一夫一婦制どころか乱婚制だったそうです。
(でもそれは命を繋ぐためのことだから人間の倫理観で見てはいけません)
うわべだけで見ちゃダメ っていうことは言えます。







「その後とその前 」  瀬戸内寂聴 さだまさし

寂聴さんとさださんの対談です。
タイトルの「その後とその前」は東日本大震災以前の対談と後の対談を交互に載せている
ことからです。
特に気にしなくていいと思いました。

生きるために捨てる
想像できない苦しみがあることを知る
感謝して生きる
許されて生きる
生きるために忘れる

5章から成っています。
私は寂聴さんもさださんも好きなので、素直に話に聞き入りました。

人生を変えるには、まず自分が何者かがわかってなきゃいけない。
だけど、自分がわからないっていう人が多いの。
それ、どうやって相談に乗れます?
そんなこと言われたって。 ねえ(笑)

↑ こんな感じで語られて終始穏やかで でも言うことはピシッと言う。
寂聴さん、ずっとお元気でいて欲しいです。




「ワカメちゃんのパリのふつうの生活」  長谷川たかこ

パリ在住の文筆家 長谷川たかこさんの伯母は「サザエさん」の作者 長谷川町子さん。
ワカメちゃんはたかこさんがモデルとされているそうです。
写真も数枚掲載されていますが おかっぱ頭でワカメちゃんに似ています。

中学生の時に伯母の取材旅行に着いて行ってフランスに惹かれ言葉を学び
1985年パリへ。 学生をやり、翻訳、著作権エージェントの手伝い、
フランス ベルギーの漫画を日本に紹介する仕事を10年間。
2000年からパリとフランスの情報サイトのコンテンツを作るようになった。

文章はチャキチャキ、切れがあって面白いです。

ブログです。
ワカメちゃんのパリのふつうの生活





「日付変更線 ・ 上」   辻仁成

どんどん先へ読み進みたいワクワクする小説に久しぶりに出合えました。
舞台はハワイと日本、そして少しフランス。
1941年、開戦前から真珠湾攻撃で戦争がはじまり、日系二世から四世までの登場人物の
さまざまな生き方が描かれていきます。
上巻を読んですぐに下巻にいきたいけれど、図書館ですぐに借りられるかな?

東京交響楽団 第642回定期演奏会

7/16 サントリーホール


ブルックナー : 交響曲 第8番  (ノヴァーク版第2稿)


  指揮 ジョナサン・ノット


プログラムはブルックナーの交響曲第8番、80分の長い曲です。
東京交響楽団の音楽監督であるジョナサン・ノットの指揮。
コンマスはドイツで演奏をされている林悠介さんの客演でした。

最初から最後まで美しい重厚な響きで80分が本当に短く感じられました。
これをCDで聴いたとしたら、たぶん私は長くて集中して聴けないと思います。
生で聴く素晴らしさ、オケのレベルの高さがあってこそのブルックナーでした。



ひとつ残念だったのは ひとりのお客さんの「ブラボー」の叫び声。
あれはまだ曲が終わっていなかった。
余韻の音まで浸っていたいのにぶち壊されました。
演奏前にもマナーについてアナウンスしているのに分別をわきまえない、
わきまえられない人は演奏会に来ないで欲しいです。
私の演奏会経験からいって最悪のブラボーでした。

ポンピドゥー・センター 傑作展

東京都美術館で「ポンピドゥー・センター傑作展」

1906年から1977年(ポンピドゥー・センターが開館した年)まで
1年ごとに一人の作家が作った1作品を並べてあります。
一人の作家の作品は1点に限られ、同じ作家が再び登場することはなく
作品はフランス人か、フランスで制作したことのある作家。

現代アートに私は着いていけるのでしょうか?

思った以上に無理でした。
もう着いていけなくても全然構わないです。

ピカソを観てホッとしてしまったのですから、もう
なんもいえねー!!

自転車の車輪だったり、荷造りしたモノそのものがアートとか言うし、
わからな過ぎて笑うしかない世界でした。

でも アガムの「ダブル・メタモルフォーゼ」は面白くて
色彩もきれいで好きでした。

パリに行って観るとこじゃないね、ポンピドゥー。
上野で見られるので是非 (笑)

古代ギリシャ展

上野で 東京国立博物館「古代ギリシャ展」
     東京都博物館「ポンピドゥー・センター傑作展」 を観てきました。

はじめに 「古代ギリシャ展」
~時空を超えた旅~ とサブタイトルがついていますが
紀元前6000年くらいのものから展示されていて、ひとつひとつが全て
目にしていることが奇跡のように感じました。

古代ギリシャの土器、彫刻、装飾品、刀など武装品、壁画、硬貨、などなど、
ギリシャ国内の40か所以上の博物館から集められた325件の作品が
年代順に展示されています。

牛頭形リュトン、紀元前1450年頃のもの、その時代にどうやって作ったのか
神聖な雰囲気です。
リュトンとは儀式の時にお酒を入れて注ぐ容器のことで「流れる」という意味だそうです。
動物をかたどった容器で頭の部分からワインなどのお酒を入れて口から注がれます。
リュトンを通ったお酒は神聖な力が宿ると信じられていたとのこと。
古代の人たちがこれを使っていたと思うとゾクゾクしてしまいました。


古代オリンピックの展示もあります。
紀元前776年に1回目が行われました。
スタディオン走という短距離走だけで始まり、のちに走り幅跳び、
円盤投げ、やり投げ、レスリングが加わって5種で競いました。
全裸で行ったらしいです!!

民主政治関連の展示物もあってびっくりしました。
古代ギリシャ、すごいです。

5、6月に読んだ本


今年も半年が過ぎてもう7月になりました。
すでに真夏の暑さ。
こんな時季は涼しいお家で読書がいいです。

旅行や家のリフォームなどであまり本が読めなかったのですが
夏の予定はないし、本は友達、本が友達。




「先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!」 小林朋道

「先生」シリーズ 10巻目です。
1巻から毎回楽しみにして読んでいます。

メジナのグレちゃんとイソギンチャクの話
ユビナガコモリの体毛に棲むケブカクモバエ(他のコウモリにはいない)の話
モモンガ(表紙の写真かわいい!)の話
とちの木とヤギたちの話では2頭の赤ちゃん誕生の嬉しい知らせとベルの死。
お別れは辛く悲しいけれどヤギ小屋の近くに植えられたとちの木がしっかり根付いて
次へ向かっていく元気が湧いてきます。
動物、植物に教えられることがたくさんあります。

写真もたくさん掲載されていて読みやすいです。








「トウガラシの世界史」   山本紀夫

トウガラシに興味があったわけではないのにたまたま読んだ本なんですが
読んだらいろんなことがわかってトウガラシが好きになりました。
ピーマンもパプリカもトウガラシなんです。
すべてが辛いわけではないし、トウガラシといっても本当にさまざま。
鳥はトウガラシを好んで食べるそうで辛さを気にしないそうです。





杉浦日向子の江戸塾

面白くてサクサク読めました。
江戸時代ってなかなかいいものだな、と思いました。





「白い杖のひとり旅」  小寺 洋一

大学で実験中に事故にあい全盲になってしまった著者が単身ニュージーランドへ渡り
さまざまな経験をしたことが書かれています。
おそらく一瞬にしての事故での失明と思います。
その絶望感は言葉にならないでしょう。
自らを敢えて過酷な状況に置いて自分を奮い立たせて未来に向かっていく、
無理をしてでも前に進まないとならないという気持ちが伝わってきました。
上手く行くときは次々といいようになるのに 一転して悪い方へ向かうと
どんどん下降していく。
特に目が見えない著者の場合は出会う人によって大きく変わっていきます。





「粘菌生活のススメ」    新井文彦

粘菌ってなんだろう?
動き回って微生物などを捕食するアメーバ動物状態から
きのこのように子実体を形成して、胞子で繁殖するなど、
動物でも植物でも菌類でもない とにかく不思議な生きものです。
ナウシカの世界です。

形も色もさまざまで きれいなもの、グロテスクなもの、可愛いもの、、
本当にいろいろ過ぎる!!
一度は本物を見てみたいと思いました。
朽木があったら探してみよう。

最後、中学生の粘菌研究者を紹介していて
彼は5歳の時にテレビで粘菌を知ってから魅せられてしまったそうです。
将来が楽しみです。

「観察というのは 何かを見ることではなく、何を見たらいいか気づくこと。」
北海道大学の先生の言葉だそうですが、心に残りました。








「コンビニ店長の残酷日記」  三宮貞夫

コンビニ経営の過酷さが書かれているのですが 冷静な目で淡々と事実を書いていて
悲壮感はなく、不思議と嫌な気持ちにならずに読めました。

本当に過酷で 店から24時間離れてはいけないので旅行にも行けないし
とにかく本部の言いなりにならないとならないし、
オーナーと言ってもなんの権限もなくてつらい仕事です。
なのにコンビニはどんどん増えてるのはなぜかな?
このままではいけないと思う。
プロフィール

nori..

Author:nori..
1960年生まれ☆双子座☆AB型


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