本・私が歩んだ道、パリ

 

   イングリッド・フジコ・ヘミング:著


フジコさんの、素敵な本です。
写真もたくさんで、パリの風景もすてき。

バーンスタイン推薦で大きなコンサートが決まって喜びの中にいる時、突然、聴力を失ってしまう。
何事もなかったかのように演奏をしたものの、一転して失意の底へ。

「その時に思い起こしていたのは、幼い日々の父と母のこと。
けんかばかりしていたけれど、なぜか幸せだった日々だけが思い出された。」

月日の経過は、思い出を美しいものに変えていく力があるのですね。

そんなに慕っている両親に、思いは届かなかったのに。

でも、それでも力強く生きてきたフジコさんって、すごい。


「世界的な指揮者の愛人だったけれど、そんなことをやっていたから、神様が生涯を共に生きる相手をくれなかったのかしら。
こんなにたくさん男が地球上にいるのに、すれ違ってばかり。」

出会いって、不思議だと思う。
たくさんの人に会ったから最良の出会いがあるとは限らないし、出会う数は少なくても奇跡のような出会いを経験することもあるかもしれない。


フジコさんは本当に正直に思いを伝える人です。

「たまに弾いている曲だと忘れないけど、ふだんぜんぜん弾かない曲はすぐ忘れちゃう。でも何回も弾いているうちに飽きるのよ。
「ラ・カンパネラ」もうんざり。」

なんだか子供が喋っている文章みたいで、楽しい。


「むやみに速いテンポで弾いたり、テクニックを見せつけるような攻撃的なピアノは私には向いていない。
ちょっとくらい音符が壊れていてもかまわないじゃない。
自分の弾きたいように弾くの。
批評家に聴いてもらう必要はないのよ。」

生フジコさん。
いつか聴いてみたいです。
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Author:nori..
1960年生まれ☆双子座☆AB型


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