11月に読んだ本

紅葉が美しい季節になりました。
図書館へ向かう道の街路樹はイチョウです。
ずらりと並んでいるのですが、黄色と緑がランダムに混ぜこぜになっていて面白いです。
陽の当たる場所と日陰ではこんなにも違うのだと驚きます。
木は自分から陽の当たるところへ移動できないわけで、日陰の木は文句も言わず偉いな~
などと思う私は寒いのが苦手です。

今月、読んだ本。




角田光代 「笹の舟で海を渡る」

  終戦から10年、主人公・左織(さおり)は22歳の時、銀座で女に声をかけられる。
   風美子(ふみこ)と名乗る女は、左織と疎開先が一緒だったという。
  風美子は、あの時皆でいじめた女の子?「仕返し」のために現れたのか。
   欲しいものは何でも手に入れるという風美子はやがて左織の「家族」となり、
  その存在が左織の日常をおびやかし始める。
  うしろめたい記憶に縛られたまま手に入れた「幸福な人生」の結末は――。

というあらすじちょっとは サスペンス風でもありどうなるんだろう?と読みたくなったのですが、
期待していたものではなかったです。
主人公 左織の性格が好きになれず、共感できなかったのが理由です。
欲しいものは何でも手に入れる風美子、って悪い人のように言っている感じだけど、
自らの努力によって切り開いていったように私は受け取ったのでなぜそんな悪役のようにしてしまうのかが分からなかった。
誰に共感できるか、というところで感想が大きく変わっていくのだと思いました。








桐野夏生 「抱く女」

「抱かれる女から抱く女へ」とスローガンが叫ばれ、連合赤軍事件が起き、不穏な風が吹き荒れる70年代。
だそうですが、主人公直子の1972年の3ヶ月間の話。
その頃私は小学生。
「抱かれる女から抱く女へ」なんてスローガン知らなかったし、ものすごく大人になった今でもわからないです。
学生なのに勉強しないで雀荘に入り浸っていたり、生活がだらしなくて これが前途ある若者なのか! とひたすら腹立たしい思いでした。
団塊世代の方が読んだら響くものがあるのかな。






「植物はすごい 七不思議編」 

植物の凄さ、本当になんて賢いのだろう! とびっくりしっぱなしでした。
サクラ、アサガオ、ゴーヤ、トマト、トウモロコシ、
イチゴ、チューリップ
それぞれ7つずつ凄さを解説してくれています。

サクラ、ツボミは咲く前の年の7,8月に作られていること。
アサガオ、朝早くに咲くのではなく暗くなってから10時間後に咲くこと。
 (暗い場所でも10時間後に咲く)
ゴーヤ、最初は雄花ばかり咲いて雌花が咲かずにやきもきしてハズレだったのかと
思っていたことがあるのだけど、それには理由があったこと。
トウモロコシ、家庭菜園ではなぜ歯抜けの実になるのか。
などなど、どれもが読んで楽しく納得できました。
道を歩いていても植物が愛おしく思えるようになりました。

なぜ? と思わなければ当たり前のことのようですが、ちゃんと理由がある。
なぜ? と思う、気づくことが大切だと思いました。






村上龍 「空港にて」

「空港にて」を含む8編の短編集
空港の他は コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前。

文庫化に当たって改題、単行本では「どこにでもある場所とどこにもいないわたし」
だそうです。
元の題の方が内容をよく表していていいと思いました。
短い話で読みやすく、ちょっと不思議な空間にいった感じがよかったです。






とっても興味深く読みました。
1部は 薬にまつわる江戸の裏話  家康から新選組まで
家康は 庶民の平均寿命が40歳に及ばない時代に75歳の天寿を全う。
薬を自分で作って側近や諸大名にも配っていたそうです。
土方歳三が売り歩いた江戸の常備薬「石田散薬」は美味しかったとか。

2部は 知られざる江戸医学の知恵。
温泉の効用、杉田玄白の長寿七法則、井原西鶴の強壮薬研究、
小林一茶の健康術。
杉田玄白は「自然は名医なり、薬は極力服すべからず」と言っています。
すぐに薬に頼ってしまうことに反省。

3部は スーパー老人 貝原益軒の旅・財産・死に方。
江戸時代に85歳という異例の長寿だった益軒さん。
「年老いてからは、一日を十日と思って、毎日を楽しく、有意義に暮らすのがよい。
 常に日を惜しんで大切に過ごし、一日も無駄にしてはならない」
私、ムダな時間多いな~。






女優、小林聡美さんの「アロハ魂」
ハワイ島の旅行記です。

ものすごくゆる~いです。
楽しかったことは伝わってきますが、これで本になっちゃうのは女優さんだからだな、と思わざるを得ないです。
ガイドさんから説明された植物の名前、「忘れちゃった」みたいな・・・。
えっ!? 忘れたなら調べるとか、そうでなかったらいっそ書かない方がいいと思うのです。
すぐに読めるので最後まで読みましたがガッカリな一冊でした。
  (辛口、ごめんなさい)





奈良時代、東大寺建立のために重労働を強いられる人たち。
宮麻呂という炊男が作るご飯の美味しさが現場を支えていた。
一汁一菜ではあるけれど、丁寧に作られたご飯で皆が元気でいられる。
食は大切だと思いました。

時代物は読んだことがなくて ちょっと苦戦しましたが
テーマが食だったので楽しかったです。
スポンサーサイト

コメント

Secret

プロフィール

nori..

Author:nori..
1960年生まれ☆双子座☆AB型


最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク