12月に読んだ本

今年も明日でお終いです。
私、明日まで仕事があるので普段と変わらない生活と気持ちです。
「お正月、お正月」と浮かれていたのはいつごろまでだったかな?
今年も好きな本を読めてよかった。



小手鞠るい 「テルアビブの犬」



賢そうな顔の犬はソラちゃんです。
幸せなお話のような表紙ですけれど、読むのがつらい場面がたくさんありました。
「フランダースの犬」が根底にあって、主人公ツヨシは連合赤軍の奥平剛士を
モチーフにしているようです。
かわいそうで理不尽でやり切れない思いでいっぱいになるのですが、
淡々と語る文体が読みやすくて素直な気持ちで読めました。
好き嫌いが別れそうな本かな。

終生飼い主に忠実な犬、 そこが暗い話の光となっていて感動しました。




藤谷 治  「あの日、マーラーが」


2011年3月11日 午後7時半、新日本フィル交響楽団は予定通りに演奏会を開いた。
会場はすみだトリフォニーホール、マーラーの交響曲第5番。

実際のお話なのかと思っていたら、フィクションでした。
マーラーに特別の想いがあるファンだったら、その目線で読むと深いものがあるのかな。
私はマーラーの交響曲は何度か聴いてとても好きですが、それがあの日だったということを
ことさら関連づけようとは思わないのです。
ですが、あの時に演奏会を予定通りに開いたということ、みんなが色々な想いで向き合ったこと、
何が正しくて何がいけないのか、答えが出ないことだけれど とにかく前に向かっていった。
音楽の力を感じました。





マックス桐島
「日本嫌いのアメリカ人がたった7日間で日本を大好きになった理由」



題名、長いです。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」的なタイトル、多くなっていると思いますが
「さおだけ屋」は読んで納得で面白かったですが「日本嫌い」は話が上手くまとまりすぎて
なんか胡散臭い感じでとらえてしまいました。

中国へ行ったついでに日本に寄ったアメリカ人家族の様子ですが
日本嫌いだったのかかがあまり感じられないこと、
中国から日本へ来たらどうよ、日本パラダイスじゃないのかな~
なんて思うのです。
日本にもいろいろな人がいるし・・・・
どの国にもそれぞれ文化があってそれが楽しく素晴らしいことなんだな、と思いました。





岩城けい  「さようなら、オレンジ」


アフリカ難民サリマ、
オーストラリアで暮らし始め、言葉(英語)も解らず過酷な精肉作業所で働きつつ
職業訓練学校で英語を学び始める。
日本人女性「ハリネズミ」との出会いがあり、言葉を徐々に習得していく。
簡単な単語を並べた会話でも、気持ちがこもっていて周囲の人たちも温かく見守ってくれるようになり
サリマの未来がひらけていく。
学ぶことは大切だと思いました。
ラストが希望が持てる状況になっていくので読み終えて清々しい気持ちになれました。

オレンジとは太陽のこと。
アフリカで見た太陽とはお別れだけれど、新たな地でも太陽は昇ってくるよ!!
っていうポジティブな「さようなら」なのだと思いました。




川内有緒  「パリでメシを食う」

パリで様々なことをしている日本人10人にインタビューをしてまとめた本です。
三ツ星レストランで働く女性、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、カメラマン、鍼灸師、
恋に仕事に突っ走る国連職員、などなど。

中でもヨーヨーでサーカス学校へ入ったYukkiの章は心に残ると共に、今も元気なのかなと
気になる部分がありました。
彼のヨーヨーをYouTubeで見てみると本当に素晴らしかった。
そして同時に彼の訃報の記事も見てしまって、心配は現実だったことが衝撃でした。
ショーでは華やかだけれど真面目で繊細な心はいつも壊れそうなところで
頑張っていたんだと、我が子の年齢に近いYukkiにもっと生きていて欲しかった。

ひとりひとり時間をかけてインタビューを続けて真実だけを綴っている本で
ていねいに作られた良書です。
お勧めします。





吉沢久子  「ほんとうの贅沢」

今97歳で一人暮らしをされている著者の本です。
さらっとすぐに読めます。
でもこれを読んでこのような生活をできるかというと、そうではない。
ちょっとひねた感想をもってしまったのでした。
それは語らず。(笑)

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1960年生まれ☆双子座☆AB型


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