9月に読んだ本

雨や曇りの多い9月でした。
太陽の有難さを強く感じました。
雨も大切だけどね、なかなか上手くはいかない自然。
野菜が高い。
9月に読んだ本です。




「深い河」    遠藤周作

遠藤周作さんの代表作、やっと読みました。
この河とはガンジスの流れのこと。
悲しみとかどうにもならないこととか、書かれているのは楽しくないことばかりです。
どんなに身分の差があっても死んだ時は誰も同じ、ガンジスに流されていく。
でもそんな最後の平等ってなんもならないじゃないの!! って思いましたが
淡々と書かれた文章に引き込まれて読みました。





「落第坊主を愛した母」    遠藤周作   監修:山根道公

私は20代の頃から遠藤周作さんが好きでしたが、生い立ちは知りませんでした。
この本を読んで驚くことがたくさんありました。
昭和の文士が小、中学校では成績が悪かった(お兄さんがずば抜けた秀才だった)とは驚きでした。
そしてお母さんの存在がまさに原点となっていることを知りました。
お母さんはヴァイオリンを弾いていて上野の音楽学校(芸大)を卒業、
幸田露伴の妹の安藤幸子さんに就いて習い、後にモギレフスキーにも師事した。

「私の記憶している母は非常な勉強家で、1日に4,5時間は絶えずヴァイオリンの練習をし、
冬の寒い時などヴァイオリンの糸で指が破れ、ピッピッと血が飛び散ったのを見たことがある」

でもそんな努力をしてもヴァイオリンで成功することはなく、とても烈しい人だったことから
お父さんとの仲が悪くなり離婚をし、キリスト教にのめり込んでいきます。
周作さんは母と子供を捨てた父を恨んで生きていきます。
衝撃的なことがたくさんで引き込まれて読み終えました。

「深い河」が遠藤作品の集大成だという意味がわかりました。
両親の離婚という幼少体験は沼田に、
死んだ母への愛着から信仰を生き抜く姿は大津に、
色々な苦しみに耐えて自分を育ててくれた母への感謝は添乗員の江波の言葉に込められている。
で、全てが繋がりました。
もう一度「深い河」を読もうと思います。





「茶色のシマウマ、世界を変える」    石川拓治

本物のリーダーを育てる学校を作りたいという思いから
日本初の全寮制インターナショナル高校ISAK(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢)を
本当に作ってしまった小林りんさんのドキュメンタリーです。
華々しい経歴を持っているのにお金になることではなく、ただただ自分のやりたいことをめざして
無給で働いたということに驚きました。
学校創設までにはリーマンショックあり、震災ありで前途多難なことが次々に起こるのですが
諦めずに進みます。
彼女の熱意、人柄に多くの人が力となっていきます。
「奇跡のリンゴ」を書いた石川拓治さんの著です。








「不思議の国のアリスの分析哲学」   八木沢 敬

可愛い表紙、楽しい本と思ってしまいますが哲学ですからもう難解。
ああ言えばこう言う、 そこまで言うの!? って
イライラしながら読んでいるうちにちょっと面白さにも気づき始めて
でも、やっぱりわからな~~い。





「隣室のモーツァルト」    藤堂志津子

タイトルと表紙で選んだ本でした。
5つの短編集でタイトルになっている「隣室のモーツァルト」は一番つまらなかったような。
どれも暗たんとしたお話で共感できるものもなく淋しさ漂いっぱなしでした。





「老朽マンションの奇跡」    井形慶子

古いマンションを安く買ってリフォームして快適に暮らす、
という夢のある楽しい話なのかと思って読み始めましたが、ちょっと違った。
安く出ている物件を更に信じられないくらい値下げさせてリフォームも超安値で契約。
その金額でそれだけ文句は言う!? とだんだん不動産屋さん、リフォーム屋さんに同情の気持ち大。
人としてどうなのかしらね。







「日本人はどこへ向かっているのか」    山崎正和

私にしてはお堅い本に挑戦。
「高学歴、低学力」という言葉が何度も出てきましたが
著者が言うように 皆が同じような生き方をしなくてもいいかな と思いました。

堅くないところから 「おばんざいとおもてなし」についての項で知ったこと。
おばんざいはあくまで家庭内の料理であって、間違っても客人の膳にのぼすものではない。
お客様には仕出し料理でもてなすのが伝統的な京都人だそうです。







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1960年生まれ☆双子座☆AB型


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